自分に厳しく  監査法人より

昨夜のNHKドラマの「監査法人」第3話も,なかなか興味深かった.


厳格審査ゆえに,今までの馴れ合いの審査では通用しなくなってきた.
そのため,古い体質が崩壊していく.
次は,何が崩壊するのかと思うと,見ていて恐ろしくなる.
まさに,崩壊の連鎖である.


結局,つきつめていけば,皆,最後の砦である自分という個人を守ることに終始することになる.
自分は,自身の仕事に厳格だったのかを問い直すことになる.
これは悪く傾けば,個人主義が跋扈する世の中につながり,
人よりも自分さえよければよいという風潮が強くなる危険性がある.
そして,他人には,自分以上に厳しくなる.


前作のドラマ「ハゲタカ」と同様,登場人物の笑顔がほとんどない.
キャストも一流の俳優を揃えており,まさに真剣勝負だ.
また,描かれる背景も,コンクリート打ちっ放しなど,いずれもモノトーン調であり,冷たさを感じる.
柔らかな色調があるとしたら,バーぐらいか.
原作がないのが,唯一残念である.


来週も楽しみである.